若手の演技がねェ

nostalji2015-04-09

録画していた時代劇『蠢動』(2013年/監督:三上康雄)を観る。
幕府から遣わされた剣術指南役・松宮(目黒祐樹)が隠密だったことがわかり、因幡藩家老・荒木(若林豪)が用人・舟瀬(中原丈雄)に探らせます。舟瀬は隠し田の存在など因幡藩の内情を全て探ったという松宮の密書を奪いますが、既に幕府の使者・西崎(栗塚旭)が因幡藩に向かっているんですな。松宮と西崎を対面させれば因幡藩は改易・取潰しの危険があるので、荒木は娘婿で剣術師範の原田(平岳大)に松宮暗殺を命じます。舟瀬は藩による謀殺を隠蔽するために、藩士・香川(脇崎智史)をスケープゴートにします。原田が松宮を斬った日、松宮の門下生と争い、松宮から他藩での武者修行を拒絶されていた香川に、舟瀬は武者修行の許可がおりたと偽って隣国・伯耆藩に旅立たせます。荒木は原田に香川の討手を命じ、門下生たちも同行。門下生の中には香川の知己もおり……
武家社会の理不尽さを描いた骨太の本格時代劇です。内容的には満足できるのですが、気になる点も多々あります。平・若林・中原の演技力(特に平岳大は素晴らしい)に比べて、脇崎たち若手の演技が見劣りします。セリフと所作が一体化していないんですね。脇崎の姉役のさとう球緒なんて酷いものでした。
画像が、やけに白っぽいのも気になります。あえて淡色にしたのでしょうが、監督の狙いが今イチ不明。
クライマックスの久世浩による殺陣演出は、迫力あって満足、満足で〜す。