ゲームプレイヤーの感覚

nostalji2015-07-03

録画していた『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年/監督:ダグ・リーマン)を観る。地球に侵略してきた異星物との戦いを描いた近未来SFです。
広報担当だったケイジ少佐(トム・クルーズ)は、司令官の怒りを買い一兵卒として侵略者ギタイと戦う最前線に送られます。戦闘経験のないケイジは襲ってきたギタイ相手に爆死。ところが、目を覚ましたら出撃前日に戻っているのね。出撃しては戦死する一日を何度も繰り返しているうちに、カリスマ的女戦士リタ(エミリー・ブラント)からタイムループの秘密を知らされます。ギタイの中のアルファという個体の血を浴びたことからケイジはタイムループするようになり、リタも同じ経験者でしたが負傷して輸血を受けたために能力を失ったとのこと。ギタイの親玉は未来を知る能力を持っていて、親玉を倒さないかぎり地球軍は戦争に勝てないことがわかります。ケイジは戦いながら戦闘技術を磨いていき、親玉の居場所を捜しあてますが……
原作は桜坂洋の同名ライトノベル。そうとうアレンジして映画化しているのでしょうが、SFアクションとして楽しめる内容になっています。死んでリセットというのはゲーム感覚で、シューティング・ゲームやアクション・ゲームが苦手の私は主人公に感情移入できましたよ。ゲームなら何百回やってもクリアーできなかったら投げ出しますが、地球の未来が自分にかかっているとしたら何千回もリセットとしてクリアーを目ざすしかありません。着想の面白さで、満足、満足。