面白かったけど

nostalji2015-10-31

海外ドラマ『ジャッジメント〜NY法廷ファイル〜(全13話)』を観了。ロースクール時代の同級生であり、良き友人でもある検事のキャスリン(モーラ・ティアニー)と弁護士のジミー(ロブ・モロー)が、同じ事件を検察側と弁護側のそれぞれの立場から見せるという凝った手法による法廷ドラマです。
第1話を例にあげるなら、教え子に対するレイプと殺人容疑で教師が逮捕され、キャスリンは彼を有罪にすべく証拠を固めていきますが、弁護士のジミーは彼を無罪にする証拠を見つけてきます。教師は他でもレイプ事件をおこしていた事実と、殺された女性は男ぐせが悪く恨みを持つ人物が多くいたということが法廷バトルの中で明らかになり、裁決が陪審員に委ねられます。視聴者は陪審員と同じ立場になるのね。教師は有罪になるのですが、エピローグで事件の真相がわかります。
これまでの法廷ドラマというと、『ペリー・メイスン』にしろ『弁護士プレストン』にしろ、弁護士が事件の真相を暴くというものでしたが、このドラマは視聴者が陪審員と同じ視点というのがユニークです。そのため、主人公の検事にも弁護士にも感情移入しづらいというのがネックになっています。それに勧善懲悪でなく、事件の真相が別にあるというのもね。私はそれが面白かったのですが、米国民にはウケが悪く、13話製作されましたが6話で放送打切りになっていま〜す。