今週のテレビ

nostalji2015-11-01

日曜日は1週間のテレビ番組チェックの日。新番組と最終回ドラマ、それに映画ね。
BSジャパンで放送している韓国時代劇『鄭道伝(チョン・ドジョン)』が最終回を迎えます。チョン・ドジョンはイ・ソンゲの側近として朝鮮建国を行い、朝鮮王朝の礎を築いた人物です。イ・ソンゲは武将(将軍)としての能力は高く、人望もありましたが、国家運営についての政治能力は持っていなかったので、チョン・ドジョンに政治を任せます。そのため、チョン・ドジョンが要職を兼務または歴任して権力の頂点に立ちます。個人である国王が全ての実権を握るよりも宰相を中心とした官僚の政治を志向しており、強力な王権こそが社会の安定をもたらすと考えるイ・バンウォン(後の3代王:太宗)と対立。明の怒りを買う遼東出兵を計画したことから、明皇帝の支持を得たイ・バンウォンに殺されます。生涯私腹を肥やすことなく、清廉潔白だったことから評価の高い人物です。
ドラマはコンミン王(キム・ミョンス)末期の時代から始まり、イ・イニム(パク・ヨンギュ)に反抗して流罪になり、高麗王朝を倒して新王朝を建てる易姓革命を考えます。イ・ソンゲ(ユ・ドングン)に会い、彼を王にして国民のための政治を夢みるんですな。前半部分は『大風水』と同じ時代を描いていて、イ・イニムが大敵です。イ・イニムを追放し、夢を実現するためにチェ・ヨン(ソ・インソク)やチョン・モンジュ(イム・ホ)との確執が中半。易姓革命後、イ・バンウォン(アン・ジェモ)との対立が後半部分です。中半から後半にかけては『龍の涙』(イ・バンウォンが主人公でユ・ドングンが演じていた)の前半と重なっており、違い(『龍の涙』のチョン・ドジョンは、王を傀儡化し独裁政治を行って国を危機に陥れる存在として描かれていた)を見比べるのが楽しかったです。画像は、チョン・ドジョン役のチョ・ジェヒョン。妥協を許さない頑なな性格を見事に演じていました。