忍者は好きだけど

nostalji2016-09-19

移動や待ち時間の間に読んでいた乾緑郎:著の『忍び外伝』(朝日文庫:2013年10月30日第1刷発行)を読了。
伊賀の忍者・文吾が“本能寺の変”後の奈良興福寺で果心居士と出会い、彼の幻術で過去の記憶の中に閉じ込められるところから始まります。“天正伊賀の乱”をメインに物語は展開し、秘伝に関するミステリーあり、忍者アクションありの時代小説です。
朝日時代小説大賞受賞作とあって、表現力・筆力・構成力は申し分ないのですが、忍者世界のリアルと、オカルト的な非リアルが合体したストーリーには違和感があります。私の感覚が古いのかもしれませんが、リアルならリアル、非リアルなら非リアルで展開する物語が私の好みで〜す。