最近の時代劇は

nostalji2016-10-10

録画していた『駆込み女と駆出し男』(2015年・松竹/監督:原田真人)を観る。井上ひさしの『東慶寺花だより』が原作で、縁切寺東慶寺を舞台にした人情コメディ時代劇です。
幕府の贅沢禁止令で江戸を追われた戯作者に憧れる医師見習いの信次郎(大泉洋)は、夫と縁を切るために東慶寺にやってくる女たちの仔細を聞き取る御用宿・柏屋の居候になります。叔母である主人の源兵衛(樹木希林)と、鉄練りのじょご(戸田恵梨香)や妓楼のお吟(満島ひかる)、武芸に励むゆう(内山理名)たちの男女のもつれを調停し、女たちの再出発を支えますが……
女たちの離縁の理由エピソードを描いた分だけ143分という長尺になりましたね。最近は観客のイマジネーションが不足しているので、どうしても説明過多になるようです。出演者は持ち味を出しており、井上ひさしの原作らしく、ユーモアと皮肉のきいた会話も面白いのですが、話を盛り込みすぎて今イチ心に残るものがありませ〜ん。