必ず裏がある

nostalji2016-11-18

移動や待ち時間で読んでいた高山正之:著の『偉人リンカーンは奴隷好き』(新潮文庫:2016年4月1日発行)を読了。週刊新潮に連載のコラムを文庫本化したものです。
権威を否定し、列強の偽善、一流新聞の欺瞞を毒舌タップリに言い切っています。世界は悪意に満ちており、人の好い日本人は簡単に騙されるよという警鐘にもなっていますな。だけど、論調はかなり偏っており、断片をとらえて結論づける手法はどうかと思いますけどね。
表題のリンカーンは奴隷好きも、直接リンカーンに言及したものでなく、アメリカが長い間奴隷制をとっていたことやインディアンへの迫害をあげたもので、それもアメリカの歴史を学んだ者なら誰でも知っていることで、ことさら大げさに書き立てることじゃないですね。結局、飛び飛びに読んでお終いで〜す。