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nostalji2017-12-08

録画していた『魍魎の匣』(2007年/監督:原田眞人)を観る。京極夏彦の人気小説(怪奇ミステリー)の映画化第二弾です。
昭和27年の東京、探偵の榎木津(阿部寛)は元女優の袖木陽子(黒木瞳)から娘・可菜子(寺島咲)の捜索を依頼されます。榎木津は可菜子の居所をつきとめますが、可菜子は同級生の楠本頼子(谷村美月)と逃亡。雑誌社の鳥口(マギー)から少女バラバラ殺人事件の原稿を依頼された関口(椎名桔平)は、鳥口からバラバラ殺人事件の被害者も含まれているという神秘御宮教の信者リストを渡されます。京極堂京極堂堤真一)の妹・敦子(田中麗奈)は、夫婦を装って教主・寺田と面会。可菜子は、幻想小説家・久保竣公宮藤官九郎)に駅のホームから突き落とされ、瀕死の重傷を負います。陽子と可菜子は匣館と呼ばれる美馬坂教授(柄本明)の研究所へ。関口と京極堂は、寺田の家系から美馬坂との接点を推理し、久保が寺田の息子であることを暴きます。榎木津は久保の家で手足を切断された頼子を発見。京極堂・関口・敦子・榎木津、それに連続少女バラバラ殺人事件を追っていた刑事の木場(宮迫博之)も加わり、久保が匿われている美馬坂研究所へ……
前作の実相寺昭雄と比べると怪奇性は薄れ、原田眞人はコミカルな味付けをしていますね。原作を読んでいない(分厚くて読む気がしなかった)のですが、江戸川乱歩の世界に近いのかな。前作より金はかかっていますが、内容的には今イチ。耽美性においてもグロさにおいても、演技においても中途半端で〜す。