原作期待で

録画していた『陽気なギャングが地球を回す』(2006年/監督:前田哲)を観る。伊坂幸太郎のベストセラーをもとに映画化した犯罪コメディです。

人間嘘発見機の成瀬(大沢たかお)、演説の達人・響野(佐藤浩市)、天才スリの久遠(松田翔太)、正確な体内時計を持つ雪子(鈴木京香)の4人は、自分たちの能力を使って銀行から4千万円を盗みますが、何者かにそれを横取りされます。別れた亭主・地道(大倉孝二)に息子を誘拐された雪子が情報をもらしたのね。奪われた金を取り返すために地道を捕まえますが……

明らかにCGとわかる安っぽい映像は、予算たっぷりのハリウッドの逆手をとって、コメディを意図したのでしょうが、出演者のキャラが陽気でないのが致命的。陽気なふりをしているだけに見えて、笑えないんですよ。CGカーチェイスで笑えたのに、成瀬と雪子の恋模様などウエットに流れています。この手の映画は徹底的にドライじゃないとね。お話的には退屈しませんが、もっと工夫すれば面白くなったのに、残念!

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