これまた原作期待で

録画していた『屍人荘の殺人』(2019年/監督:木村ひさし)を観る。ゾンビに囲まれたペンションで起こる殺人事件を描いたミステリー・コメディです。

神紅大学の明智恭介(中村倫也)と葉村譲(神木隆之介)は、ホームズとワトソンといった探偵コンビ。そんな二人が同じ大学に通う美人探偵・剣崎比留子(浜辺美波)から事件の臭いのするロックフェス研究会の合宿に招待されます。昨年、その合宿に参加した女子部員の一人が行方不明になっており、開催中止を要請する脅迫状が届いていたのね。研究会OBの七宮(柄本時生)の父親がオーナーであるペンション“紫湛荘”が合宿会場で、集まったのは招待された比留子たち3人に部員が5人、それに研究会OBの七宮と立浪(古川雄輝)の10人。彼らは近くで開催されていたロックフェスティバルを見学に行き、女好きの七宮と立浪が静原美冬(山田杏奈)という女の子を紫湛荘に誘います。その頃、ロックフェスティバルでは何者かによってバラまかれたゾンビウイルスによって観衆はゾンビ化。比留子たちが逃げ帰った紫湛荘はゾンビたちに取り囲まれ……

ゾンビに取り囲まれた密室状態で、さらに紫湛荘において密室殺人が起こるという新しさで、第27回鮎川哲也賞を受賞した今村昌弘の小説が原作。犯人と動機はすぐにわかりますが、肝心の殺人が後半なのでトリックを考えていたらすぐに謎解きのシーンになりました。大人の鑑賞に耐えるような作品でなく、ミーハー向け映画で~す。

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