華麗続きで

DVDで『華麗なる週末』(1969年/監督:マーク・ライデル)を観る。ウィリアム・フォークナーが他界する前に発表した最後の小説の映画化。

1905年のミシシピー・ジェファーソンの町、マッカスリン家が黄色い車を購入。当時は自動車が珍しく、町中の話題をさらいます。11歳のルーサス・マッカスリン(ミッチ・ボーゲル)が喜んだだけでなく、とりわけ熱中したのがマッカスリン家の使用人ブーン(スティーブ・マックィーン)と黒人ネッド(ルパート・クロス)。一家が親類の葬式でセントルイスに出かけ4日間家をあけることになり、留守を預かるルーサス、ブーン、ネッドの3人は、こっそりメンフィスまでドライブに出かけます。娼家に泊まったり、草競馬に飛び入りしたり、ルーサスにとっては忘れられない冒険となり……

マックィーンが娼家でかねてから好きだったシャロン・ファレルとよろしくやったり、クロスをかばって黒人蔑視の男をたたきのめしたりと、マックィーンの魅力がいっぱい散りばめられています。アメリカ南部の牧歌的で愉快な場面の連続。少年の目を通して描いた素朴で心暖まる物語で~す。