放ったらかし録画から

録画保存していた『ハスラー』(1961年/監督:ロバート・ロッセン)を再見。賭けビリヤードの非情な世界に生きる男を描いた異色作。

天才的ハスラーと自負するエディ(ポール・ニューマン)は、不敗の伝説を持つミネソタ・ファッツ(ジャッキー・グリースン)に挑戦。36時間にわたるポケット式ビリヤード勝負で前半は圧倒的にエディがリードしますが、図にのって酒を飲み始め、場数を踏んでいるファッツに逆転されて文無しになります。傷心のエディを救ったのは、足の不自由な女性サラ(パイパー・ローリー)で、互いに惹かれあい同棲。金に困ったエディはファッツとの勝負を見ていた賭博師バート(ジョージ・C・スコット)に出会い、バートからフィンレー(マーレイ・ハミルトン)という金持ちとの勝負に誘われます。エディが得意とするポケットビリヤードでなく、四つ玉であったために前半は苦戦。負け続けるエディにバートは見切りをつけようとしますが、エディはバートに泣きついて勝負を続けます。エディは勝負に勝ちますが、エディのあさましい姿を見たサラは絶望し、言いよるバートに身をまかせて自殺。エディはバートと手を切り、ファッツとの再戦に挑みます。

この作品で、プロのビリヤード師の呼び名“ハスラー”が一般的になりました。全体の三分の二を占めるビリヤード場面がサスペンス満点で、この映画を見てビリヤードに嵌った友人がいましたよ。ギャンブラー映画の秀作で~す。