懐かしの特撮映画

DVDで『海底大戦争』(1966年・東映/監督:佐藤肇)を観る。サイボーグ半魚人による海底王国を築こうとする科学者に日本人記者とアメリカ人女性カメラマンが立ち向かうSF映画。

アメリカ海軍の潜水艦による新型水中ミサイル実験中、モニターに謎の人影が映ります。取材中だった記者の安部(千葉真一)とカメラマンのジェニー(ペギー・ニール)は謎を探るために、人影の現われた海域を潜水調査。ジェニーが半魚人を目撃しますが、カメラを海底に落とします。ジェニーと安部はブラウン中佐(フランツ・グルーパー)に報告しますがブラウンは信用せず、二人はカメラを探しに行って謎の洞窟を発見。半魚人に襲われて捕まり、謎の海底基地で目覚めます。世界征服を企むムーア博士(エリック・ニールセン)は、二人を仲間になるように勧誘。そして、ハイム博士(マイク・ダニーン)が行う半魚人改造手術を見せます。ムーア博士は野望のためにハイム博士たち改造人間の専門家を集め、人間をさらっては自我のない半魚人に改造し、海底王国の兵士として育成していたんですな。一方、ブラウン中佐は行方不明となった二人を捜していて、ジェニーのカメラを発見。二人が言っていてことが真実とわかり、ムーア博士の海底基地を見つけます。ムーア博士はブラウン中佐の潜水艦をミサイル攻撃。ブラウン中佐も反撃し、海底基地のミサイル発射場を破壊。その衝撃を利用して安部とジェーンは半魚人コントロールを破壊。半魚人が人間を襲い始め、基地内は大混乱となり……

日本で撮影されていますが、日本人は主人公の千葉真一と基地技官役の室田日出夫他数名。日本在住の外人俳優を使った海外向け作品ですな。特撮が売りなので演技力はどうでもよかった感じです。半魚人改造シーンは、照明効果と巧みに組み合わせたコマ落しによって不気味に演出しています。東宝の特撮と比べるとチープさは否めませんが、A級作品にはないB級作品の愉しさがありま~す。