懐かしの特撮映画

録画していた『アルゴ探検隊の大冒険』(1963年/監督:ドン・チャフィ)を再見。レイ・ハリーハウゼンが特撮を担当したギリシャ神話。

アリスト王の子ジェーソン(トッド・アームストロング)は、20年前にゼウスの神託で王位を奪ったペリアス(ダグラス・ウィルマー)を親の仇とも知らずに救います。ゼウス(ナイアル・マクギネス)の妻ヘラ(オナー・ブラックマン)はジェーソンに5回の助言を約束。ジェーソンは、オリンピックを開催して勇者を集め、アルゴスが建造した船で幸福をもたらすという黄金の羊皮があるというコルキスに向けて出発。一行にはペリアスの息子アカスタス(ゲイリー・レイモンド)も加わっており、隙あらばジェーソンを倒そうと狙っています。途中で様々な危険に出会い、コルキスの王女メディア(ナンシー・コバック)を救い、コルキスに到着。アカスタスの讒言で、ジェーソンはコルキス王に捕えられますが、ジェーソンを愛するようになったメディアによって助け出されます。黄金の羊皮を奪おうとしたアカスタスは巨大な胴体に九つの首を持つ怪物ヒドラに殺され、ジェーソンヒドラを殺して黄金の羊皮を手に入れますが、骸骨戦士が追ってきて……

ギリシャ神話ではジェーソンよりもイアソンの名の方が一般的。“ダイナメーション”と呼ばれるストップモーションアニメとライブアクションの合成技術を駆使した特撮で、青銅の巨神タロスに追いかけられるかと思えば、盲目の予言者を苦しめている人面怪鳥と戦い、迫りくる両岸壁を巨大なポセイドンが支えて船を通してくれます。ヒドラとの戦いは、ヒドラがあっさり殺されちゃって拍子ぬけしますが、骸骨戦士とのチャンバラは何度見ても心がおどります。最近の特撮技術は素晴らしいものですが、この作品のように想い出に残るものがいくつありますかね。