今週の放送映画

日曜日は、テレビで放映される映画のチェックの日。
本日は、BS日テレ:『トランスポーター・イグニション』、BS-TBS:『嘘八百』、BSテレ東:『エレクトラ』、BSフジ:『バッドボーイズ2バッド』
10日(月)は、テレビ東京:『フランティック』、BSプレミアム:『ミリオンダラー・ベイビー』『ドリームガールズ
11日(火)は、テレビ東京:『M:I-2』、フジテレビ:『フライト・オブ・フェニックス』、BSプレミアム:『七人の侍』、BS-TBS:『エンド・オブ・キングダム
12日(水)は、テレビ東京:『300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~』、BSプレミアム:『コクーン』、BSテレ東:『野獣捜査線』『たそがれ清兵衛
13日(木)は、テレビ東京:『S.W.A.T. 闇の標的』、BSプレミアム:『コクーン2 遥かなる地球』
14日(金)は、テレビ東京:『007/黄金銃を持つ男』、BSプレミアム:『100万ドルの血斗』、BS日テレ:『TAXi3』
15日(土)は、テレビ東京:『ダブル/フェイス』、BS朝日:『沈黙の傭兵』『ランボー怒りの脱出』、BS-TBS:『キス・オブ・ザ・ドラゴン』、BSテレ東:『デスペラード』『釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!』、BSトゥエルビ:『L.A.コンフィデンシャル』が放映されます。シリーズや続編ばかりです。興味ひかれる作品がありません。
嘘八百』は、テレ東で先月30日に放映されたばかりなのに今度はBS-TBSで放映。公開中の『嘘八百・京町ロワイヤル』の宣伝になるので、放映料が安いのかな。

f:id:nostalji:20200209101026j:plain

画像は、『エレクトラ』(2005年/監督:ロブ・ボウマン)のジェニファー・ガーナー。海外ドラマ『エイリアス』で私のお気に入り女優だったのですが、映画は作品にめぐまれませんな。この作品も、忍者集団を相手に戦う女暗殺者の物語で、変な日本語も出てきて笑えます。バカバカしい内容ですが、ボブ・サップをアッサリやっつけたりして彼女のアクションだけがお目当てでした。

コメディついでに

録画していた『シャザム!』(2019年/監督:デヴィッド・F・サンドバーグ)を観る。見た目は大人、中身は子どもというDCコミックの異色ヒーローの活躍を描くコメディ・アクションです。
幼い頃に生き別れになった少年ビリー(アッシャー・エンジェル)は、母親を捜して何度も里親から逃げ出し、新たな里親バスケス夫妻が運営するグループホームに引きとられます。その頃、七つの大罪の魔物の封印を破ったシヴァナ(マーク・ストロング)が魔物を連れて出現。かつて、魔物たちを封印した魔術師シャザムは老いており、七つの大罪(高慢・物欲・嫉妬・怒り・色欲・飽食・怠惰)に侵されていないビリーを自分の後継者として神のパワーを伝授します。「シャザム!」と唱えることによってビリーは超人シャザム(ザカリー・リーバイ)に変身し……
超人なのに子供のような行動、悪との対決が子供らしくて、この作品の愉しさになっています。笑いをとろうとしているのでなく、自然なふるまいが可笑しみとなっていますね。スーパーマンバットマン・アクアマン・ワンダーウーマンたちDCコミックのヒーローについても画面で触れていますよ。新しいタイプのヒーローアクションです。続編が予定されていますが、子役は2~3年もするとイメージが変わってくるのでキャスト変更するのかな。ひねたガキが変身するのだけは見たくありませ~ん。

f:id:nostalji:20200208091517j:plain



期待せずに

録画していた『サムライせんせい』(2017年/監督:渡辺一志)を観る。幕末から現代にタイムスリップした武市半平太が人々と交流する姿を描いたコメディ映画です。
投獄されていた武市半平太市原隼人)が目覚めると、そこは現代の高知。事情がのみこめない半平太は、地元の名士・佐伯(橋爪功)に助けられます。サムライ姿のまま半平太は佐伯が経営する学習塾を手伝い、住民たちの話題になり、佐伯の孫・虎之助(押田岳)のガールフレンド・サチコ(武イリヤ)が半平太を動画サイトへアップ。それを見たジャーナリストの楢崎梅太郎(忍成修吾)が高知へやって来ます。梅太郎は半平太より5年早くタイムスリップして現代にやってきた坂本龍馬で……
市原隼人武市半平太が素晴らしいです。キリッとした威厳ある風体で、真面目顔にコミカル演技をしています。暴走族相手の立回りでは殺陣の上手さを見せてグッド。もっと時代劇に出演して欲しいですね。何故タイムスリップしたのかなんてどうでもよく、カルチャーギャップの面白さを楽しむだけね。考証も侍の所作もしっかりできており、意外な良品で、満足、満足で~す。

f:id:nostalji:20200207070204j:plain



痛快期待で

録画していた『嘘八百』(2017年/監督:武正晴)を観る。冴えない古物商と落ちぶれた陶芸家が贋物を作って恨みのある古美術商と鑑定人をだますコメディ映画です。
古物商の小池(中井貴一)は娘のいまり(森川葵)を連れて堺にやって来ます。蔵のある屋敷で千利休直筆の譲り状と茶器を発見し、百万円で手にいれますが、それは真っ赤な偽物。屋敷の住人は全くの別人(寺田農)で、騙したのは野田佐輔(佐々木蔵之介)とわかり、佐輔と仲間の贋物作りを見つけます。佐輔の陶芸家としての腕は一流で、仲間の西田(木下ほうか)やよっちゃん(坂田利夫)の贋物作りの腕も一流。小池は彼らにある計画をもちかけます。それは、千利休の形見の茶碗を作り、一攫千金を狙うとともに、かつて小池と佐輔が煮え湯を飲まされた古美術商の樋渡(芦屋小雁)と古美術鑑定人の棚橋(近藤正臣)に仕返しするというもので……
騙しあい映画は好きなのですが、洋画と違って邦画は必ず人情が絡んできますな。仕掛けも単純で、二重三重のどんでん返しがないのが残念。一攫千金はなるものの、主人公たちが捻りに捻った結果でなく、相手方のパスボールといった感じですからね。主演の二人だけでなく、佐輔の妻になる友近や、木下ほうかと坂田利夫もいい味を出していますが、騙しが安っぽいので面白さが半減で~す。

f:id:nostalji:20200206070537j:plain



たまには読書

積読状態だった井沢元彦:著の『学校では教えてくれない日本史の授業』(PHP文庫:2014年2月27日第12刷発行)を読了。『逆説の日本史』などでユニークな歴史解釈をしている著者だけに、本書でも面白く納得感のある解釈が多々あります。
「なぜ、徳川幕府は滅亡したのか」「大和朝廷と和の精神の謎」「桓武天皇藤原氏は怨霊を恐れていた!」「武士が天皇家を滅ぼせなかった本当の理由」「なぜ、日本人は無謀な戦争に反対できなかったのか」の5章からなり、外国とは異なる日本人の体質を論述。
その基本となるのが、著者の持論である“怨霊信仰”と“言霊信仰”なので、日本史の授業では教えてくれませんわなァ。

f:id:nostalji:20200205070145j:plain



英国時代劇

録画していた『トゥルーナイト』(1995年/監督:ジェリー・ザッカー)を観る。アーサー王伝説に基づく愛と冒険の時代劇ロマンです。
レオネス公国の王女グィネヴィア(ジュリア・オーモンド)は、アーサー王ショーン・コネリー)の妃となるために老臣オズワルド(ジョン・ギールグッド)を伴ってキャメロットへ向かう途中で、アーサー王に敵対するマラガント(ベン・クロス)一味に襲われますが、放浪の騎士ランスロットリチャード・ギア)に救われます。キャメロットを訪れたランスロットは、アーサー王にこの地に留まるように要請されますが固辞。しかし、グィネヴィアがマラガントにさらわれ、マラガントの要塞からグィネヴィアを救出した時、ランスロットの心にグィネヴィアへの熱い思慕の情が生じ、グィネヴィアも許されぬ恋に身を焦がします。アーサー王ランスロットを円卓の騎士に迎え、ランスロットアーサー王に忠誠を誓いますが……
アーサー王伝説の「ランスロットとグィネヴィアの恋」と「モードレッドの反乱」を基にしていますが、伝説と異なり、ラストではランスロットとグィネヴィアが結ばれるハッピーエンド作品。CGによるキャメロットの遠景は見映えがしますが、セットは貧弱。往年のハリウッド時代劇が恋しくなります。ショーン・コネリーアーサー王は風格ありますが、リチャード・ギアランスロットは騎士道精神が希薄で、ラストはとってつけた感じ。軽~いドラマとして楽しむだけで~す。

f:id:nostalji:20200204070946j:plain



韓国時代劇

WOWOWで放送していた『王になった男(全16回)』を観了。イ・ビョンホンが主演した同名映画をテレビ用に脚色したフィクション時代劇です。
朝鮮王朝時代、暴君のイ・ホン(ヨ・ジング)は暗殺されることを怖れるあまり精神的におかしくなり、側近のイ・ギュ(キム・サンギョン)に身を守る方法を考えるように命令。イ・ギュは、イ・ホンと瓜二つの道化師ハソン(ヨ・ジングの二役)を影武者に仕立て、悪臣シン・チス(クォン・ヘヒョ)や政敵の大妃(チャン・ヨンナム)から王を守ることにします。イ・ホンにすり替わって王宮に入ったハソンは、影武者として王の生活を送るうちに民のことを第一に考え、王以上に王らしくなっていくんですな。王妃(イ・セヨン)も、これまでと違い優しくなった王にとまどいながら惹かれていきます。本物の王イ・ホンは死に、王として悪党退治をしたハソンは民をおもう若き王族に譲位し、愛しあうようになった王妃と庶民に戻り、幸せに暮らしてメデタシ、メデタシ。
光海君の史実をモチーフにした考証無視のハッピーエンド作品。最近の韓国のテレビ時代劇は殆どこれですね。史実ではハッピーエンドにならないので、おもいきりフィクションしていま~す。

f:id:nostalji:20200203070458j:plain