片目の天才剣士

nostalji2008-07-09

CATVのファミリー劇場で『柳生十兵衛』を観る。山口崇の十兵衛は、左目に刀傷はあるものの、片目じゃないんですね。十兵衛が片目だったというのは、講談や立川文庫が創りあげたことで、史料にはありません。ただ、尾張柳生家に伝わる口伝に、“燕飛の太刀”の稽古をしている時に宗矩の木太刀の太刀先が防ごうとする十兵衛の太刀の上を越して右目を傷つけたという記録が残っています。失明したかどうかはわかりません。片目の方がハンデがあって、物語としては面白くなりますね。
でもって、『柳生十兵衛』ですが、脚本:池上金男、監督:工藤栄一による質の高い内容(単純な勧善懲悪ドラマでない)になっているんですが、山口崇のチャンバラがヘッピリ腰なので剣豪らしくないんですよ。どうしても昨日観た千葉真一の十兵衛と比べちゃいますからね。画像は、千葉真一柳生十兵衛