チャンバラさせたら……

nostalji2009-07-14

録画していた『柳生旅日記・天地夢想剣』(1959年・松竹/監督:萩原遼)と『柳生旅日記・竜虎活殺剣』(1960年・松竹/監督:萩原遼)を観る。近衛十四郎東映に移る前に松竹で見せた柳生十兵衛です。見所は、何といっても近衛の立回りですね。特に“竜虎活殺剣”は、立回りにうるさいチャンバラファンの間で評判の高かった作品で、期待通りでした。逆手二刀流の殺陣はスピード感にあふれ、近衛の本領を発揮しています。
内容の方は、“天地夢想剣”が石田三成の孫娘(桑野みゆき)を担いで徳川打倒を企てる一味との戦いで、“竜虎活殺剣”が福島正則の娘(宇治みさ子)を担いで徳川打倒を企てる一味との戦いという、同じようなプロットです。“天地夢想剣”では、十兵衛が武芸者(森美樹)と試合して左目を傷つけ、右目を庇った盲目状態で相手の腕を打ち砕いて夢想剣を編み出すという、片目になる経緯が新手で面白かったですね。
画像は、“竜虎活殺剣”の近衛十四郎と森美樹。森美樹は両作品とも愛する姫を守って闘う十兵衛のライバル役でした。近衛は色恋なしね。惚れたはれた抜きにチャンバラだけしていれば近衛は大スターで〜す。