小指をつめる理由

nostalji2008-09-09

録画していた『ザ・ヤクザ』(1974年/監督:シドニー・ポラック)を観る。旧友(ブライアン・キース)の頼みで日本にやってきた主人公(ロバート・ミッチャム)が、健さんと一緒に騙した旧友と日本のヤクザ(岡田英二)を相手に決着をつける物語で、クレジットに俊藤浩滋の名があるように東映が全面的に協力しており、ハリウッド映画であっても殆ど違和感なく義理人情の世界を描いていました。脚本家のポール・シュレッダーも京都大学の講師だった5年間にヤクザ映画の熱狂的なファンになり映画館に通いつめたとのこと。健さんとミッチャムが殴りこみに行くクライマックスなんざ、ヤクザ映画の定番ですからね。バックに健さんの歌が流れりゃ最高だったけど、残念ながらポラック監督は真面目に演出していました。真面目といえば、アクションシーンが実に見応えがありましたよ。最近のCGを使った派手だけど軽いアクションと比べて、痛みが伝わってくるリアルで迫力あるアクションでした。
恩ある兄貴分(ジェームズ繁田)の頼みをきいていながら娘の仇討のために義理を果たせなかった健さん、自分が健さんに余計な依頼をしたために健さんの娘を死なすことになったミッチャム、小指をつめるのには理由があるので〜す。
HP:放出迷画座の「日本を舞台にした洋画」に追加アップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/zanmai11/nihon1.htm