定番ヤクザ映画

nostalji2015-06-23

録画していた『獄中の顔役』(1968年/監督:降旗康男)を観る。
刑期を終えて戻ってきた速水(高倉健)は、世話になった田島組長(竜崎一郎)のために敵対する本間組に殴り込みをして再び刑務所へ。刑務所は本間組長(遠藤辰雄)が仕切っており、刑務所内から弟・勇(天津敏)に命じて本間組を動かしていたんですな。本間は入所してきた速水を黒崎(池部良)に命じて殺そうとします。黒崎は速水の親友でしたが世話になった本間への義理のため速水と対決。しかし、自殺しようとしていた囚人を二人で救ったことから友情が復活します。出所した黒崎は本間への義理を果たすために田島組長を殺しますが、勇たちに殺されます。本間が出所して町は本間組が完全に支配。速水は入所している本間の子分と争いになりますが、出所間近い速水を庇って老ヤクザ(島田正吾)が本間の子分を殺します。出所した速水は、彼を慕う田島の娘・敏子(藤純子)の想いを振り切って本間兄弟へ殴り込み。
刑務所内の出来事は“網走番外地”だし、池部良との友情は“昭和残侠伝”ね。慕う女を振り切っての殴り込みも型通りです。後年、健さんと組んで名作を残した降旗康男ですが、これは会社の既定路線に乗っただけの作品で〜す。
画像は、この映画の主題歌「男ごころ」のレコードジャケット。