画像は、『うちのママは世界一』のストーン一家。フジテレビの開局に合わせて放送開始されたホームドラマで、アメリカでは１９５８年から８シーズンにわたって放送された人気番組でした。美人で明るく、少しオッチョコチョイのところもあるママはドナ・リードね。ハリウッドの人気女優がテレビにレギュラー出演ということで、ドナ・リード目当てにこの番組を観た人も多かったようです。
日曜日の午後８時から８時３０分は『うちのママは世界一』で、８時３０分から９時は『パパは何でも知っている』（ＮＴＶ系列）と、日曜日のゴールデンタイムはアメリカ製ホームドラマが握っていましたね。どちらも典型的なアメリカの中流家庭で毎回家族におこる小さなトラブルを、前者はママが、後者はパパが解決していくというものでした。頭ごなしで言いふくめるのでなく、子どもたちと一緒になって考えていくところにアメリカの民主主義を感じましたね。当時のアメリカには暗い翳はなく、豊かで快適そうなアメリカの家庭生活に日本人は憧れを抱いたのです。ビジュアルな目標は分かりやすく、電化製品にあふれる豊かな生活を目指して日本人は遮二無二走って行くんですな。そういう意味で、アメリカ製ホームドラマが果たした役割は大きかったですねェ。
