今週は西部劇

nostalji2018-10-15

西部劇DVDの『遥かなる地平線』(1955年/監督:ルドルフ・マテ)を観る。実話を元にしたデラ・グールド・エモンズの小説『ショショーニ族のサカジャエア』の映画化です。
ルイジアナをフランスから買収したジェファーソン大統領(ハーバート・ヘイズ)は、ルイス大尉(フレッド・マクマレイ)にルイジアナ探検を命じます。ルイスは親友のクラーク中尉(チャールトン・ヘストン)を大尉に昇進させ同じく探検隊の指揮ができるように依頼。彼らはミズーリ河をさかのぼり、インディアンのミネターク族の集落にたどり着きます。ミネターク族の捕虜になっていたショショーニ族の娘サカジャエア(ドナ・リード)にミネターク族の襲撃を知らされ、待ち伏せして撃退。サカジャエアを案内人にしてミズーリ河の源流に向かいますが……
ルイスとクラークの探検隊は32名の隊員と1804年5月14日にセントルイスを出発し、1805年12月3日に太平洋に接するコロンビア川の河口部に達しました。途中のマンダン砦で夫のシャルボノー(映画の中では悪役)と一緒に通訳兼道案内として雇われたのがサカジャエア。ショショーニ族の酋長の妹だったサカジャエアの協力で難関のロッキー越えがを成功したんです。これだけじゃ映画にならないんで、シャルボノーと無理やり結婚させられそうになる独身女性に設定し、クラークと愛しあうメロドラマを創作。顔に似あわずチャールトン・ヘストンが、やたらともてるんですな。結局、インデォアン娘は白人男とは結ばれないという悲劇。ガングロ・メイクをしてもドナ・リードはインディアンには見えませんが、情感ある演技で印象に残ります。もたもたした展開で褒められた作品ではありませんが、ドナ・リードだけは良いよォ。
今週のBSプレミアムの映画は明日より、『去り行く男』『ララミーから来た男』『馬上の男』『ヤングガン』と、西部劇特集で〜す。