シネコンではしご

nostalji2009-08-14

昨日は、新宿ピカデリーで『ナイトミュージアム2』と『3時10分、決断のとき』をはしご。『ナイトミュージアム2』(2009年/監督:ショーン・レビー)は、ニューヨークの自然史博物館からワシントンのスミソニアン博物館に舞台が変わった『ナイトミュージアム』の続編です。前回同様、博物館の展示物が動き出し、ドタバタ大騒動を繰り広げるわけですな。理由付けが前作で全て解決しているので、今回は徹底してコメディー化しています。ベン・スティーラーも本領を発揮していますよ。博物館警備員との地下の資料室に行くためのやりとりは漫才です。アメリア・イヤハートのラストでの扱いや、携帯電話の行方など歴史パロディだし、展示物も全てコメディー演技で能天気に笑っておしまいです。西部劇ファンの私としてはインディアン娘サカジャウェアの出番が少なかったのは残念ですが、カスター将軍が笑わせてくれたので是としましょう。周りからは、あまり笑い声が聞こえなかったけど、前提となる知識がないんでしょうねェ。
『3時10分、決断のとき』(2007年/監督:ジェームズ・マンゴールド)は、久々に劇場公開された西部劇。本国では評判のよかった映画なのですが、日本では西部劇ということで敬遠されたようです。それが何故か、今頃公開してくれました。上映館は少ないし、上映するホールも最小で、西部劇ということで、不当な扱いには変わりはないですけどね。内容は、1957年の『決断の3時10分』(監督:デルマー・デイビス)のリメイクです。前作が93分だったのに対し、本作は122分と30分ほど長くなっており、その分、主人公の家から列車に乗せるコンテンションの町までの道中が長くなっていたのと、銃撃戦に時間をかけていましたね。冒頭の駅馬車襲撃は迫力があって、ウハウハしましたよ。賛否が別れるというラストの扱いは、前作と比べて息子の比重を大きくしているのでこれでも悪くないと思うのですが、私としては前作の明るいムードの方が好きですね。それと、最後の銃撃戦の扱いも気に入りません。献身的だったチャーリー君が憐れだねェ。前作と見比べたいこともあって、詳細な感想はHP:西部劇シネマ館に後日アップします。
画像は、ラッセル・クロウピーター・フォンダピーター・フォンダの役はピンカートン探偵社の賞金稼ぎで前作には登場しないキャラクターです。