ハイパー・ゴシック・ミステリー

nostalji2010-01-05

録画していた『ヴィドック』(2001年/監督:ビトフ)を観る。ヴィドック(ジェラール・ドバルデュー)が鏡の仮面をつけた謎の男と闘って殺されるシーンから始まり、ヴィドックの伝記を書く予定だったエチエンヌ(ギョーム・カネ)が、ヴィドックが捜査していた事件と仮面の男の正体を探っていく物語ね。19世紀の汚いパリの情景がうまくCGで再現されており、テンポのよい物語展開で最後まで退屈しませんでした。ヴィドックは実在したフランスの有名な探偵ということですが、内容はリアリティあるミステリーというより、ファンタジー・アクションに近かったですね。仮面の男の正体はオカルト的なものを予想していたのですが、意外や意外でした。正体がわかって全体を振り返ると、辻褄のあわないところが多々あるのですが、映像だけは満足できるので是としましょう。