コメディ平次

nostalji2010-03-11

録画していた『天晴れ一番手柄・青春銭形平次』(1953年・東宝/監督:市川崑)を観る。父の跡を継いで、与力の笹野新三郎(伊豆肇)から十手・取縄をもらって岡っ引きになった飴屋の平次(大谷友右衛門)が、贋小判作りの一味を捕まえる一番手柄の物語ね。この平次さん、推理力は今イチですが、投げ銭の腕前は一流です。銭にゴムをつけて、投げた銭が戻ってきて、何度も使えるというのは笑えますよ。子分の八五郎は、毎日アルバイトで暮らしている現在でいうならフリーターね。伊藤雄之助が演じているので、ヒネたフリーターなんですが、奇妙な味わいを出して面白いんだなァ。お静(杉葉子)は豆腐屋の娘で、平次に気があるものの、平次とは喧嘩ばかり。二人のやりとりは青春コメディになっています。神棚にライターのようなシラケるギャグもありますが、全体的には良質のコメディに仕上がっていま〜す。
画像は、大谷友右衛門杉葉子