マカロニ映画祭

nostalji2010-04-04

渋谷のシアターNで開催されているディ・モルト映画祭(マカロニウエスタン50周年を記念して主要マカロニを一挙上映)で上映される『野獣暁に死す』(1968年/監督:トニーノ・チェルビ)を観に行く。何回も観た作品なんですが、知りあいが来京するものですからね。『野獣暁に死す』は仲代達矢が出演した作品で、悪の魅力をたっぷり見せています。当初は主役の予定だったらしいのですが、スケジュールの都合で悪役に回ったようです。見せ場シーンは主役(モンゴメリー・フォード)よりも多いくらいで、圧倒的存在感で主役を食ってしまいました。モンゴメリー・フォードだけでなく、テレビ西部劇『コルト45』のウエイド・プレストンも出演しているのですが、影が薄かったですね。監督が語るところによると、「物語は西部劇だが、精神は時代劇」なんだってさ。
仲代はこの作品だけでなく、他にもマカロニに関係しているんですよ。『拳銃のバラード』の主題歌を日本語でカバーしています。「これからの俳優は芝居だけでは物足りない」と認識し、吹き込んだ曲で、彼の声の良さだけは魅力的です。画像は、『拳銃のバラード』のレコードジャケット。♪〜黒い影の、死神連れて〜