たそがれ西部劇

nostalji2010-09-03

BS2で『砂漠の流れ者』(1970年/監督:サム・ペキンパー)を放送。二人の仲間に裏切られて、砂漠に置き去りにされた男(ジェイスン・ロバーツ)が、駅馬車ルートの近くに泉を見つけて、休憩所を作って旅行者相手の商売を始めるんですな。そして、ひたすら裏切り者の到来を待つんですよ。だけど、娼婦(ステラ・スティーブンス)と愛しあったりしているうちに、ドロドロした復讐心も薄らいでいきます。代表作『ワイルド・バンチ』を完成させた後、息抜き的作品を求めていたペキンパーが作った心休まる作品です。派手な暴力描写もなく、地味な内容のため興行的に振るわず、日本での公開も短期間の2本立て上映でした。その後、評価の高さからファンの間で“幻の映画”として評判となり、原題の『ケーブル・ホーグのバラード』でリバイバル上映されましたね。『ケーブル・ホーグのバラード』の題名がピンとくる人の方が多いんじゃないかな。
画像は、ジェイスン・ロバーツとステラ・スティーブンス。ステラ・スティーブンスが実に素敵で〜す。
この作品もそうですが、『昼下り決斗』『ワイルド・バンチ』『ジュニア・ボナー』など時代おくれの西部男を描かせたらペキンパーは巧いなァ。