アッと驚く

nostalji2010-09-12

谷啓(78歳)さんが亡くなったことを知る。自宅の階段をのぼる際につまずいて転倒し、脳挫傷で死亡というのはショックです。あの世でハナさんも、“タメゴロー”を叫んでいるじゃないですかね。谷さんがクレージーキャッツのメンバーになったのが1956年。クレージーキャッツといえば、“お笑い”を連想しますが、最初はちゃんとしたジャズ・バンドだったんですよ。53〜57年頃にジャズブームがあって、谷さんは人気投票でトロンボーン第2位になったこともあるトロンボーンの名手です。ロカビリー全盛となってジャズは下火になり、クレージーキャッツは音楽ギャグに活路を見出します。クレージーキャッツに加入する前から、谷さんは足でトロンボーンを演奏するなど異才ぶりを発揮していましたけどね。テレビ時代になって、クレージーのコメディ・センスが花開き、超人気集団となったのは周知の通りね。
画像は、谷さんが主題歌を歌っている『図々しい奴』のレコードジャケット。テレビでは丸井太郎が主演しましたが、東映で映画化(残念ながら私は未見)された時は谷さんが主演しています。東映出演の関係からか、谷さんといえば、ワンシーンだけの出演ですが、内田吐夢の『宮本武蔵・二刀流開眼』で、ニセ小次郎となった又八(木村功)をだまして金をまきあげる侍役が印象に残っていま〜す。
♪〜頭は悪いし、金もない。だけどいつでも、しあわせさ。うじうじするのは大キライ〜