神なき世界

nostalji2011-04-20

録画していた『ザ・ウォーカー』(2010年/監督:アレン&アルバート・ヒューズ)を観る。核戦争で電離層が破壊され紫外線が降りそそぐ近未来、文明が破壊され暴力が支配する世界を舞台にしたSF映画です。
主人公(デンゼル・ワシントン)は、世界に1冊しかない本を持って西に旅しています。旅に必要な物資を補給するために立寄った町で、ソラーラ(ミラ・クニス)という娘に本を持っていることを知られ、町の支配者(ゲイリー・オールドマン)が本を奪おうとします。この本というのが聖書で、東日本大震災のような惨状が世界中で起きた時、人は神の存在を否定して、全ての聖書を焼き払ったんですな。何故、一冊だけ残っていたかというと、それは映画を観てのお楽しみ。
人類を導き、文明を築くには神の教えが必要というキリスト教映画で、キリスト教イスラム教のような唯物神の宗教感を持たない日本人には理解しづらいのです。わからないメッセージ性を無視して、映像演出やアクション演出の観点から見ても驚きのない平凡な作品で〜す。
HP:放出美級迷画座にSF関連作品をまとめてアップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/hyousi/bkoukai.htm