個性的なゾンビ

nostalji2011-08-17

録画していた『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』(1990年/監督:トム・サビーニ)を観る。1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(監督:ジョージ・ロメロ)のカラー版リメイクです。死人が甦り、人間に襲いかかって人肉を喰らうという、それまでのゾンビ概念を変えた作品に1979年の『ゾンビ』(監督:ジョージ・ロメロ)がありますが、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』はその先駆けとなった作品でした。60年代では話題にならず、ゾンビというジャンルが確立するのは、トム・サビーニの特殊メイクによる、おぞましいほどの血みどろ残酷描写で大ヒットした『ゾンビ』まで待つことになります。
墓地でゾンビに襲われたバーバラ(パトリシア・トールマン)が一軒家に逃げ込み、ガソリン切れでやってきたベン(トニー・トッド)とその家に閉じこもります。地下室に二組の男女が隠れており、ゾンビ相手だけでなく、エゴむき出しの人間同士の争いも発生します。
ユラユラ歩き回るゾンビの動きが秀逸ですね。最近のゾンビ映画の画一的な動きと違って、それぞれが個性をもった動きをしているんですよ。死んだ時の状態で甦るので、ゾンビのメーキャップにもそれぞれ工夫が凝らされています。主人公のバーバラは、ゾンビに囲まれた状況から、結局、走って脱出するんですが、それだったら家に閉じこもらずに最初から走って逃げればいいんだ。(笑)
ゾンビランド』でパロディにしていたのが、よくわかりま〜す。