日本から中国へ

nostalji2011-08-18

録画していた『ベスト・キッド』(2010年/監督:ハラルド・ズワルト)を観る。母親の転勤により北京で暮すことになった少年(ジェイデン・スミス)が、学校で悪ガキにいじめられるんですな。その悪ガキは乱暴なカンフー道場に通っていて、少年はたちうちできません。カンフー道場の悪ガキたちにボコボコにされるところを助けてくれたのが、初老のアパートの管理人(ジャッキー・チェン)で、彼がカンフーの達人だったんですよ。カンフー道場に挨拶にいって、武術大会で正々堂々とカンフーで勝負しようということになって、少年は管理人のもとで修行します。
1984年の『ベスト・キッド』(監督:ジョン・G・アビルドセン)のリメイクで、空手からカンフーに変わっただけで、基本となるストーリーは同じです。悪ガキどもを受身だけで懲らしめていくジャッキー・チェンの動きや、ジェイデン・スミスの運動神経の身軽さなど、アクションシーンは前作よりも上ですが、物語全体が醸しだす雰囲気は前作の方が好きですね。ジャッキー・チェンだと単なるコメディになってしまった宮本武蔵の有名なエピソードも、前作のパット・モリタだとユーモラスなヴァリエーションとして活きてきますからね。
修行して強くなり、武術大会の試合がどんどん盛り上がっていく展開は、もともとオリジナルの脚本がいいこともあるのでしょうが、満足、満足で〜す。