へんな題名

nostalji2011-11-27

録画していた『座頭市あばれ凧』(1964年・大映/監督:池広一夫)を観る。鉄砲で撃たれて川に落ちた市は、自分を救ってくれた津向の文吉(香川良介)の娘・お国(久保菜穂子)にお礼をするために鰍沢にやって来る。文吉は津向の縄張りを狙っている吃安(遠藤辰雄)に事ある毎に因縁をつけられていた。吃安の罠にはまった文吉の息子・清六(江田島隆)を市が助けたことから、吃安は兇状持ちの市を匿っていると文吉を脅し、市を鰍沢から追い出すが……
カツシンのユーモラスな部分と凄みを際立たせた作品となっています。上からの構図を多用した池広一夫の演出も面白い試みだと思いますね。それにしても、花火は出てくるけど凧なんてどこにも出てこないよォ。画像は、鰍沢に行く途中で道場を覗いていたら、道場破りの浪人に因縁をつけられ、逆に叩きのめすところね。
今の世の中、お上はあてにならないし、努力している庶民に報いるような世直しをする黄門様の出現も期待できません。差別や身にかかる火の粉を自分で払う座頭市に感情移入してしまいますね。今の時代にピッタリくるのは、座頭市だァ。