常に工夫

nostalji2011-11-28

録画していた『座頭市血笑旅』(1964年・大映/監督:三隅研次)を観る。駕篭を譲ったために、文殊の和平次(石黒達也)を首領とする殺し屋集団に自分と間違われて殺された女の赤ん坊を、市が父親のもとに届けることになります。赤ん坊の世話をしながら、殺し屋たちの襲撃をかわしていくのが見どころとなっていますね。道連れになった女スリ(高千穂ひづる)と市が、赤ん坊に情が移っていく人情味あふれる作品です。赤ん坊の父親(金子信雄)が悪党ヤクザで、市を離れたところから火攻めにするラストのチャンバラは、市の弱点を狙った工夫でグッド。常に新手を考えているので、人気シリーズになったのは当然で〜す。