念願だった作品

nostalji2013-01-17

ビデオに録画保存していたテレビ時代劇『剣』の第36話「海鳴り」(監督:内出好吉、脚本:安藤日出男)を観る。冤罪をはらすために抜け荷一味を捜す浪人の物語です。刀の持ち人は、流れ者の浪人・矢吹伝九郎(木村功)ね。難破した抜け荷船の浜辺に流れ着いた荷物から落ちた拳銃を拾った伝九郎は代官所に抜け荷一味として捕えられます。代官は端から伝九郎を抜け荷一味の首領と決めつけるんですな。伝九郎は捕まっていた抜け荷一味の半次(石橋蓮司)と脱走し、逃げる途中で命を落とした半次から欠けた十字架(割符になっているのね)をもらいます。馴染みとなった酒場女(水野久美)の協力で、抜け荷の首領・不破甚内(大友柳太朗)の屋敷へ。代官所で取り上げられた刀が甚内の屋敷にあったことから黒幕が代官とわかります。伝九郎と甚内と拳銃を拾った浜辺で会っており、互いに剣の腕を認め合った仲。正体のバレた代官が手勢を引きつれて甚内と伝九郎を殺しにやってきますが、二人は代官を倒してエンドね。ラストの大立ち回りがバストショットばかりで、大友柳太朗のスケールの大きい殺陣が見られません。内出好吉東映で大友柳太朗のチャンバラ映画を撮っているのになァ。これで6本目終了。
注文していたDVD『名作映画サイレント劇場』が届く。サイレント時代劇10本が収録されたDVDボックスで、さっそく『実録忠臣蔵』(1928年/監督:マキノ省三)を観る。『実録忠臣蔵』は編集中にフィルムの大半が焼失し、わずか16分の不完全な作品ですが、マキノ省三の映像テクニックには目をみはるものがあります。出演した嵐寛寿郎マキノ雅弘が語っているように、いわくつきの作品(伊井蓉峰の演技は本当にオーバーだ)で、ぜひ観たいと思っていたので大満足で〜す。