しつこく西部劇

nostalji2013-02-11

西部劇DVDの『死の砂塵』(1951年/監督:ラウール・ウォルシュ)を観る。連邦保安官のレン・メリック(カーク・ダグラス)は、リンチされそうになっていたポップ・キース(ウォルター・ブレナン)を救い、正当な裁判を受けさせるために判事のいる町まで2人の助手と連行することになります。キースは大牧場主ローダンの息子を殺して牛を盗んだ嫌疑をかけられているんですな。キースの娘アン(ヴァージニア・メイヨ)が一行に加わり、途中で追ってきたローダン一味に襲撃されます。若い保安官助手(ジョン・エイガー)が死にますが、ローダンの息子ダンを捕え、彼を人質に酷暑の死の砂漠越え。裁判を受けたキースに縛り首の判決が出ますが、レンがダンが犯人である証拠を見つけます。ダンは父親を殺して逃げようとしますが、レンに撃たれてエンド。レンは旅の途中で愛しあうようになったアンと結ばれ、ハッピー、ハッピーね。
カーク・ダグラスの西部劇初主演作品です。執念の男といったキャラはカーク・ダグラスの持ち味ですが、ヴァージニア・メイヨとめでたく結ばれるのは、あまりに50年代西部劇の型通りでシラケます。西部劇第一人者のラウール・ウォルシュらしくロングショットにみる空間的広がりのある映像など見るべきところはありますが、大きな見せ場のないアクションシーンには物足らなさがあります。全体としては平凡な作品ですが、ウォルター・ブレナンのとぼけた味わいに得点プラス。