忘れた頃の続編だが

nostalji2015-01-07

録画していた『サイコ2』(1983年/監督:リチャード・フランクリン)を観る。
前作で病院に収容されたノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)は、精神異常が治癒して主治医のレイモンド(ロバート・ロジア)とともにベイツ・モーテルに戻ってきます。前作で姉(ジャネット・リー)をベイツに殺されたライラ(ヴェラ・マイルズ)は強く反発。社会復帰のために働きはじめたレストランでメアリー(メグ・テイリー)という娘と知りあい、同棲していた男から捨てられたという彼女をベイツ・モーテルに連れてきますが……
丘の上の我が家に帰ると死んだ母からのメッセージが置いてあったり、勤め先のレストランでも注文伝票の間に母のメッセージがあったりと、ベイツの精神をかき乱す出来事がおこります。ライラとメアリーが母娘関係とわかり、ベイツを精神病院に戻すたくらみとわかりますが、モーテルの不良管理人や地下室でマリファナを喫っていた若いカップルを殺した犯人とは思えません。ベイツの病気が再発したのか、この辺の演出はうまく観客をだましていますね。ただし、ムリにこじつけた感じですけどね。名作の続編は酷いものが多いですが、リチャード・フランクリンヒッチコックのカメラアングルを踏襲して、しっかりした描写を見せています。ラストのショック演出も、なかなかのものでしたよ。