溜めこんだ作品から

nostalji2015-01-06

喉の痛みや微熱はあるものの、ほぼ平常ペースに戻ってきた。でもって、録画していた『サイコ』(1960年/アルフレッド・ヒッチコック)を再見。WOWOWで、この作品の前章となるTVドラマ『ベイツ・モーテル』を放送しており、映画の中で語られていたノーマン・ベイツの過去と、どうリンクさせているのか気になりましてね。
結末がわかっていても、面白さが古びないのはヒッチコックの力量ですな。ソウル・バスのデザインによるタイトル・クレジットから、もうワクワクしますね。バーナード・ハーマンの音楽にのって縦横に線が走り、文字がチョン切れるところは本編への期待が高まります。最近の映画はタイトル・クレジットなく始まり、味気ないエンド・クレジットで終わるものばかりなので逆に斬新さを感じますよ。有名なシャワー殺人シーンは約60秒ほどですが、72〜78の短いショットに区切り、目まぐるしく変わる映像によって暴力的ショックを鮮やかに描いています。なんでもそのものズバリを見せなきゃ気がすまない最近のホラー映画より衝撃的で〜す。