シリーズ完結

nostalji2015-09-02

リアルタイムで観ているので録画したまま放ったらかしていた『ゴジラVSデストロイア』(1995年/監督:大河原孝夫)を再見。
ゴジラとジュニアがいた南海の島が消滅し、身体を赤く染めたゴジラが香港に出現します。かつてオキシジェンデストロイヤーゴジラが倒された東京湾の海底トンネル工事現場で事故が相次ぎ、オキシジェンデストロイヤーの残存物から異常生育した古代微生物が巨大化して東京襲撃。デストロイアと名付けられた怪物とゴジラを戦わすために、生まれ故郷のベーリング海へ向かっているゴジラジュニアを囮にします。ゴジラはジュニアを追って東京へ。ジュニアはデストロイアに倒されますが、体温が上昇してメルトダウン寸前のゴジラのパワーの前にデストロイアは粉砕されます。ゴジラメルトダウンし、東京は放射能汚染で死の町になるかと思いきや、ジュニアが放射能を吸収して復活です。
ゴジラ活動を監視している三枝未希(小高恵美)の他に今回の主要人物は、未希とテレパシーを操ってゴジラジュニアを東京に向かわせる芽瑠(大沢さやか)、ゴジラ対策兵器スーパーX3号のパイロット黒木(高嶋政宏)。スーパーX3号はカドミウム砲と冷凍光線でゴジラの核爆発を防ぎます。それと、記念すべきゴジラ第1作との関連で、芹沢博士(平田昭彦)が発明したオキシジェンデストロイヤーに近いミクロオキシゲンを研究している伊集院博士(辰巳琢郎)、伊集院博士を取材しているうちに恋人同士になるテレビリポーターの山根ゆかり(いしのようこ)、ゆかりの弟でゴジラの核爆発とメルトダウンを予測する健吉(林泰文)。二人は大戸島のゴジラ襲撃で家族を失って山根博士(志村喬)の養子となった新吉の子どもね。山根博士の娘・恵美子(河内桃子)も登場。
平成ゴジラシリーズはゴジラメルトダウン(このアイデアはグッド)によって終わり、次期シリーズはジュニアに引き継がれます。といっても次期シリーズと連動性はないけどね。平成ゴジラシリーズは連動性のある内容に特徴があるのですが、初めて観る人には物語がバラバラしている感じでしょうね。ゴジラの息子(娘かもしれないが)をシリーズ途中で登場させたのも、この完結を見越してのことか。単作で観ると、後になるほど知っている前提で作られているので内容的には褒められたものじゃありません。平成ゴジラシリーズが初めての人は順を追って観てね。