昨日に続き

nostalji2016-09-06

友人が送ってくれた東映時代劇『伝七捕物帖・女狐小判』(1963年/監督:大西秀明)を観る。シリーズ最終作です。
伝七(高田浩吉)のところへ、百姓の若後家お直(千原しのぶ)が行方不明になった娘おみよ(桜町弘子)の捜索依頼にきます。おみよは札差・備前屋(香川良介)の女中で、恋人の伊之吉(山城新伍)の姉の家に匿われていましたが、浪人組に襲われ、何者かがおみよと間違って伊之吉の姉を殺害。浪人組が落とした偽小判から、偽小判を見つけた刀屋が殺された事件と関連があると伝七は推理します。旗本・郷原伊織(品川隆二)を訪ねた帰りに備前屋は殺され、現場にいた伊之吉が早縄の五平(吉田義夫)に捕まりますが、備前屋に鋳物師の過去があることや、郷原の屋敷に浪人がたむろしていることから、伝七は郷原を犯人とにらみますが……
証拠を求めて町方が入ることができない旗本屋敷にあの手この手を使って忍び込むのがミソ。かなり御都合主義的展開ですけどね。間抜けな岡っ引き・早縄の五平が前作から替わっただけでなく、伝七の子分・獅子鼻の竹は星十郎から堺駿二に、恋女房お俊は筑波久子から八代万智子になっています。おざなりのキャスティングですな。やっつけ仕事的内容で褒められた作品じゃありません。“昔の名前”だけではヒットしませんよ。
ちなみに松竹時代の作品は⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/star5/densiti.htm