続編といっても

nostalji2016-11-02

録画していた『モンスターズ/新種襲来』(2014年/監督:トム・グリーン)を観る。『GODZILLAゴジラ』(2014年)で評判をとったギャレス・エドワーズが、自身の監督作品『モンスターズ/地球外生命体』の続編として製作総指揮を執ったSF・戦争映画です。
地球外生命体がメキシコに到来してから16年、モンスターは世界各地に拡散し、中東はモンスターの巣窟になっています。砂漠地帯というのが、モンスターにとって一番棲みやすい環境だったようですな。パークス(サム・キーリー)たち新米兵士が派兵され、フレイター軍曹(ジョニー・ハリス)の指揮下で活動開始。モンスターだけでなく米軍を敵対視する武装勢力とも戦わねばならず、兵士たちは精神的に困憊していきます。そんな中、危険地帯で連絡を絶った部隊の救出という任務命令が出され……
続編といっても、登場人物に関連性はありません。モンスター相手のSF的戦場でなく、現状を思わせるイスラム過激派相手のリアル戦場になっています。戦場でいかに平常心を保てるかという人間ドラマです。トム・グリーンの演出は平板で盛り上がりに欠けますが、ギャレス・エドワーズの世界観は表現できていると思いますね。能天気にモンスターと戦うSFアクションでないので面白味に欠けますが、商業主義でないところに価値がありま〜す。