時代性

nostalji2016-11-01

録画していた『ブリッジ・オブ・スパイ』(2015年/監督:スティーヴン・スピルバーグ)を観る。
ソ連スパイのアベルマーク・ライランス)が捕まり、ドノヴァン(トム・ハンクス)が国選弁護人になります。ソ連スパイを弁護したことでドノヴァンは国民の非難を浴びますが、職務を全うし、アベルの死刑を回避。アメリカのU−2型偵察機ソ連領空で撃墜され、パイロットが捕虜となります。アメリカ政府は、パイロットを救い出すためにアベルとの交換を計画。ドノヴァンがその交渉人になり、東ベルリンへ赴きます。イギリスの学生が東ドイツに拘束されていることを知ったドノヴァンは、パイロットと学生の二人とアベルを交換しようと考え……
米ソ冷戦下の時代を舞台にしたスパイ・サスペンスかと思いきやヒューマン・ドラマでした。昨日の『コードネームU.N.C.L.E.』もそうでしたが、米ソ冷戦下の時代を舞台にしているのは、近年のシリアを巡る米ロの対立という社会背景が要因としてあるのですかね。
U−2型偵察機撃墜事件は世界的に話題になり、子供だった私でも憶えています。ロシア・スパイとパイロットの交換がラストの作品に『エスピオナージ』(1973年/監督:アンリ・ヴェルヌイユ)がありましたが、スパイ・サスペンスとしてはこちらの方が優れていましたね。サスペンスよりも信念を持っている男の友情が中心で、ハラハラ・ドキドキ感はありません。『E.T.』を思い起こさせるスピルバーグらしい映画で〜す。