読みかけだったので

nostalji2017-07-27

藤沢周平:著の『天保悪党伝』(新潮文庫:2007年11月20日第22刷発行)を読了。天保六花撰(片岡直次郎・金子市之丞・森田屋清蔵・暗闇の丑松・三千歳・河内山宗俊)を主人公にしたピカレスク時代小説です。
著者としては珍しい題材ですが、講談ネタを巧くアレンジし、それぞれ1章ずつ割り当て、丁寧な人物描写がされています。物語としてのケレンミは薄いですが、他の作品にも見られる著者の持ち味は出ていま〜す。