録画していた『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年/監督:ウッディ・アレン)を観る。パリに魅了された男が1920年代の有名人と出会い、自分の人生を考えるファンタジー・ラブ・コメディです。
ハリウッドの人気脚本家ギル(オーウェン・ウイルソン)は、小説家になる夢が捨てきれず、処女作執筆に悪戦苦闘中。婚約者のイネス(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗するかたちでパリにやって来ます。趣味のあわない彼らと過ごす時間は退屈。ひとりでホテルへ帰る途中、道に迷って見知らぬ男たちにパーティーへ誘われます。行きついた先は、彼が黄金時代と評し、敬愛する過去の作家やアーティストたちが集まる1920年代のパリで……
ギルはジャン・コクトー、フィッツジェラルド(トム・ヒドルストン)、ヘミングウェイ(コリー・ストール)たちと出会い、ガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ)に書いている自分の小説の感想を求めます。スタインの家でピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)と知りあい、恋に落ちるんですな。
上記の他にも、コール・ポーター、ジョセフィン・ベーカー、ダリにマティス、ロートレックやゴーギャンなど実在の人物がいきいきと描かれており、どこまでが真実で、どこまでがフィクションなのか分からない面白さがあります。1920年代のパリを夢想するだけでも楽しい作品で~す。