テレビで観ている題材だが

録画していた時代劇『みをつくし料理帖』(2020年/監督:角川春樹)を観る。テレビで2度も映像化されている高田郁の人気時代小説の映画化です。

大阪で姉妹のように仲の良かった8歳の澪と野江でしたが、大洪水で生き別れになります。それから10年後、澪(松本穂香)は江戸・神田のそば処“つる家”で料理人の道へ。一方、野江(奈緒)は吉原であさひ太夫を名乗る廓一の花魁になっています。澪を我が子のように思う“つる家”の主人・種市(石坂浩二)や澪が奉公していた元料亭の女将・芳(若村麻由美)に見守れながら澪は料理作りに専念。医師の源斉(小関裕太)や御膳奉行の小松原(窪塚洋介)の助言で江戸と大阪の良さを取り入れた茶碗蒸しを完成。野江の世話をしている又次(中村獅童)が澪の茶碗蒸しを持ってきたことから、野江は澪のことを知ります。江戸一と評判の高い料理屋“登龍楼”(鹿賀丈史)が澪の茶碗蒸しの味を盗んだことから……

澪と野江の友情を中心に描いており、登龍楼との対立や小松原との恋模様は軽く流しています。一方、野江と又次の関係を熱く表現。澪役の松本穂香はグッド。野江役は、何しろ吉原一の美貌なのでピッタシくる女優がいませんなァ。この作品にしても、NHKのテレビドラマにしても、野江を身請けするために小松原と別れて澪が料理一筋に生きることを決意するところで終わっており、続きを制作して欲しいもので~す。

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