まだまだ続けるようだが

録画していた『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021年/監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ)を観る。ダニエル・クレイグ版ボンドの最終作で、シリーズ第25作目。

前作の後、MI6を引退したジェームズ・ボンドダニエル・クレイグ)はマドレーヌ(レア・セドゥ)とイタリアで平穏な日々を過ごしていましたが、スペクターに襲われてマドレーヌに不審を抱き別れます。それから5年後、MI6のM(レイフ・ファインズ)が進めていた“ヘラクレス計画”の秘密研究所が襲われ、細菌学者のオブルチェフ(デヴィッド・デンシック)をスペクターが誘拐。スペクターの首領ブロフェルド(クリストフ・ヴァルツ)は前作でボンドに捕えられ、重犯罪者刑務所に収容されていますが、腹心プリモ(ダリ・ベンサラ)の義眼を通して一味に指図。親友であるCIAのフィリックス(ジェフリー・ライト)からスペクターの構成員が全員集まるブロフェルドの誕生日パーティに潜入してオブルチェフを救出するように依頼されます。オブルチェフはDNAに反応して特定の人物だけを殺害する細菌兵器“ヘラクレス菌”を開発しており、ボンドはスペクターに捕まり、ヘラクレス菌で命を奪われそうになりますが、オブルチェフがボンドのDNAデータとスペクター全員のDNAデータを入れ替えていたことからスペクターは全滅。オブルチェフは両親をスペクターに殺されたサフィンラミ・マレック)の配下で、サフィンヘラクレス菌で世界に脅威を与えようとしており……

ボンドがマドレーヌと生活する決意をし、第1作『カジノロワイヤル』で愛した女性ヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)の墓に詣でるところから始まり、登場人物がシリーズ通して関連しているところに特色があります。まさにクレイグ版ボンドのシリーズ集大成です。ボンドガールも悪役も初期のものと比べると今イチ感はありますが、アクション映画として見応えはありました。エンドクレジットによると、役者を変えて新たな007を作るようですなァ。