続きで

友人に送ってもらった『ファンキーハットの快男児・2千万円の腕』(1961年・ニュー東映/監督:深作欣二)を観る。千葉真一深作欣二コンビの“ファンキーハットの快男児”の2作目となる初期のアクション映画です。

高校野球で若葉高校が優勝し、エースの川原投手にプロ球団のスカウトが殺到。契約金は2千万円以上と噂される中、川原の後援会長という黒谷(神田隆)が現れ、球団との交渉窓口となります。川原の所在が不明になった頃、天下探偵社が素行調査していた医者が深酒で溺死。天下清助社長(花沢徳衛)は死因に疑惑を抱きます。天下清助社長(花沢徳衛)の息子・一郎(千葉真一)はジャズ喫茶で会った美矢子(中原ひとみ)に一目惚れ。美矢子はスポーツ記者で川原の行方を追っていたことから、一郎も川原を捜すことになります。川原は神風タクシー(当時、乱暴な運転をするタクシーを神風タクシーといった)にぶつけられて腕を負傷し、マスコミにしられないように黒谷が幽閉していたんですな。川原の治療を頼まれた医者は警察に届けようとして黒谷一味に殺されたことがわかり……

ドラフトが導入される前の物語で、プロ野球入団における契約金の高騰は社会問題になっていました。資金力のあるジャイアンツが有望選手を金でかき集めて強くなっていったのは周知の通り。

スタントなしの千葉真一のアクションはキレキレで、それだけが見どころの作品で~す。