スパイ映画と思ったが

録画したままだった『スパイ・コード:CICADA3301』(2021年/監督:アラン・リッチソン)を観る。天才ハッカーが未解読暗号に挑むサスペンス映画です。

コナー(ジャック・ケシー)は、天才ハッカーですが金に困っており、ネット上に“CICADA3301”と名乗る謎の組織が出題した暗号を見つけ、解読に挑みますが失敗。パソコンまでがクラッシュし、友人のアヴィ(ロン・ファンチズ)と図書館司書のグウェン(コナー・レスリー)の協力をえて再び挑みますが、NSA(国家安全保障局)のカーヴァ捜査官(アラン・リッチソン)に拘束されます。多額の報酬と引き換えに“CICADA3301”の正体を突き止めるように依頼されますが……

当局に尋問される主人公が、尋問者をけむに巻きながら事件を回想する凝った構成になっています。事件の回想が、観ている私たちにも本当かどうかわからないところに面白みがありますが、“CICADA3301”という組織がよくわからず、NSAも何をしたかったのかよくわかりません。下ネタ・ギャグもそこだけが浮いており、そんなので笑いをとろうとしているのも気に入りませ~ん。