西部劇ではないが

西部劇パーフェクトコレクションの『ユーコンの女王』と『四人姉妹』を観る。

ユーコンの女王』(1940年/監督:フィル・ローゼン)は、ジャック・ロンドン原作のアラスカもの。

セイディ(アイリーン・リッチ)は金鉱夫たちが利用する川船の所有者。相棒のエース(チャールズ・ビッグフォード)と彼らに酒と賭博を提供。ユーコン鉱業会社のソーン(メルヴィン・ラング)は、鉱夫たちの採掘権をとりあげ、セイディの船も買い取ろうと計画。自分の生活を秘密にして東部の学校へ送り出していたセイディの娘ヘレン(ジューン・カールソン)が突然、ソーンに雇われた測量技師ボブ(デイブ・オブライエン)と戻ってきたことから……

母娘のドラマが中心でアクションは二の次。盛り上がりのない演出で、スリルもサスペンスもありません。

 

『四人姉妹』(1953年/監督:ルイス・R・フォスター)は、父が殺されたこともしらずにアラスカの町にやって来た四人姉妹の物語。

アラスカで新聞社を営んでいる父親からの仕送りが遅れていることを心配した母親(アグネス・ムーアヘッド)と娘4人=長女キャシー(ロンダ・フレミング)・次女コニー(シンシア・ストローザ)・三女パット(テレサ・ブリュワー)・四女ネル(ケイ・ストローザ)は父親を訪ねることを決心。船の中で知り合った歌手のキーナン(ガイ・ミッチェル)の親友で酒場を営んでいるキスコ(ジーン・バリー)の犬ゾリで父の住むドーソン・シティーにやって来ます。しかし、父親はキスコの酒場の支配人ユルキル(ジョン・ケロッグ)に撃たれ、重傷を負って死に、葬儀がおこなわれるところでした。ユルキルは逃走しており、責任を感じたキスコはキャシーを愛するようになったこともあり、何かと一家を支援。歌の好きなパットはキーナンとキスコの酒場のショーに出演。しかし、父親がキスコの酒場を批判する記事を書いていたことを知ったキャシーは、新聞社を続けることを決意し……

3Dで作られたミュージカル風映画。主演のロンダ・フレミングジーン・バリーは歌うことなく、歌うのは、テレサ・ブリュワーとガイ・ミッチェル、それにシンシアとケイのベルシスターズです。全体的にミュージカルの持つ華やかさがなく、お話もつまらないので退屈しま~す。