これで最後

西部劇パーフェクトコレクションの『母よ』(1953年/監督:ロバート・ワイズ)を観る。夢をもって農場を成功させた女性の物語。

1890年、女子大生のセリーナ(ジェーン・ワイマン)は、父親の破産と死亡でシカゴ郊外のニューホランドの町の教師となります。学校に通えないロエルフ(リチャード・ベイマー)の音楽の才能を見出し、励ましたことからロエルフはセリーナに恋心を抱きますが、セリーナは農夫のペルパス(スターリング・ヘイドン)と結婚。息子ダークが生まれ、農場経営が軌道に乗りはじめた頃、ペルパスが亡くなります。父親の友人だったヘンペルが農場を買い取ってセリーナ母子の面倒をみようと言いますが、セリーナは生きがいである高品質の野菜による農場経営を続け、ダーク(スティーブ・フォレスト)は建築家になるという夢を持って大学へ進学。大学を卒業したダークはヘンペルの娘ポーラ(マーサ・ハイヤー)の影響で不動産の営業マンとなりますが、夢を持って生きる画家のダラス(ナンシー・オルソン)や、著名な音楽家となったロエルフと出会ったことから……

お金よりも心が豊かになる人生の方が大切というのがテーマ。ロバート・ワイズが知られるようになる前の作品で、長編ドラマの総集編のような演出で、深みがありません。2歳のダークをジョン・ブロボスト、8歳のダークをトミー・レティングが演じていましたが、後年の人気テレビドラマ『名犬ラッシー』の主人公ティミーとジェフね。

今回観た西部劇パーフェクトコレクションは、西部劇とはいえないものが多かったで~す。