日活ニューアクション

録画していた『野獣を消せ』(1969年・日活/監督:長谷部安春)を観る。妹を死においやった不良グループと対決する男の物語。

プロハンターの浅井徹也(渡哲也)が帰国してみると、妹は何者かに輪姦され自殺しています。徹也が住むのはセックスと暴力が渦巻く基地の町。バイクを走らせていると、不良グループに絡まれている山室恭子(藤本三重子)を目撃。徹也は恭子を不良グループから助けます。不良グループの矢田(藤竜也)・能呂(尾藤イサオ)・佐土(川地民夫)・丸木(杉山俊夫)・ビル(山野俊也)・マリ(集三枝子)はヤミ酒をバーに卸し、暴力で売りつける悪どい商売をしており、人を脅しては金を巻きあげています。その暴力性に誰も手出しができない状態。恭子は再び不良グループの手中に陥り、助けに入った徹也はビルが妹のペンダントを持っているのを見つけます。徹也の怒りに燃えた銃が炸裂し……

不良グループの凶暴な生態をとらえながら、青年の苦渋に満ちた怒りを獲物を狙うプロハンターにたくして軽快に表現した長谷部安春の快作で~す。