ビスタよりシネスコ

nostalji2006-03-10

購入したまま放ったらかしていたDVD『掠奪された七人の花嫁』(1954年/監督:スタンリー・ドーネン)を観る。まさに映画のためのミュージカルです。シネマスコープの画面いっぱいに、若さと生命感と活力があふれ、マイケル・キッドの振付によるダンスが圧倒的迫力で迫ってきます。ポンティピーの6人の弟が6人の娘と踊り、6人の町の若者と奪い合うダンス会から、納屋作り競争における乱闘までの祭りのシーンは横に広いシネスコ効果が最大限に活かされています。ビスタサイズで撮影された別バージョンがDVD特典として付いているのですが、それと見比べることでシネスコ演出の素晴しさがはっきり分かりました。ハワード・キールやジェーン・パウエルの歌も良いですが、6人の弟に、ラス・タンブリンをはじめとする踊りの名手を揃えたのが、何と言っても成功の要因ですね。彼らの踊りを見ているだけで嬉しくなるので〜す。ところで、この作品は1850年頃のオレゴンを舞台にしているのですが、時代と場所から云うと西部劇……?